2026.04.03

機械式駐車場の撤去後、「埋め戻し工事」を検討されるケースは少なくありません。
一見すると、空いたスペースを土や砕石で埋めて平らにするシンプルな工事に思えますが、実はこの埋め戻しには見過ごされがちなリスクが潜んでいます。
本記事では、埋め戻し工事の基本とともに、注意すべきポイントについて解説します。
埋め戻し工事とは
埋め戻し工事とは?
埋め戻し工事とは、機械式駐車場の撤去後にできた地下の空間を土や砕石などで埋める工事を指します。
主に以下のようなケースで検討されます。
- 機械式駐車場を撤去して平面駐車場に変更する場合
- 使わなくなったピットを処理する場合
施工自体は比較的シンプルに見えるため、「コストを抑えられる工事」として選ばれることもあります。
埋め戻し工事に潜む主なリスク
そんな埋め戻し工事に潜んでいる4つのリスクをご紹介します。
①地盤沈下のリスク
埋め戻しは人工的に土を入れているため、時間の経過とともに沈下が発生する可能性があります。
特に転圧(締固め)が不十分な場合、数年後に舗装の沈みや段差として表面化するケースも少なくありません。
②構造物への影響
埋め戻し部分の沈下や不均一な荷重は、周囲の舗装や建物に影響を及ぼす可能性があります。
- 舗装のひび割れ
- 排水不良
- 隣接構造物への負荷
など、見えない部分の不具合が後から顕在化することがあります。
③水はけ・排水トラブル
埋め戻し材の選定や施工方法によっては、水が溜まりやすい構造になることがあります。
これにより、
- 地盤の軟弱化
- 凍結・膨張(寒冷地)
- 長期的な沈下の進行
といった問題につながる可能性があります。
④将来的な再工事リスク
一度埋め戻した部分に不具合が生じた場合、再度掘削・補修が必要になるケースもあります。
その場合、初期工事よりも高額なコストがかかることも珍しくありません。
なぜ慎重な判断が必要なのか
このように、機械式駐車場の「埋め戻し工事」には様々なリスクが潜んでいます。
「埋め戻し工事」は、短期的にはコストを抑えられる選択に見えますが、
見えない部分にリスクを抱えたまま使用し続けることになる可能性があるため、
長期的な視点での判断が重要です。
当社の考え方
当社では、こうした
- 地盤沈下
- 構造物への影響
- 長期的なトラブルリスク
を踏まえ、単純な埋め戻し工事は積極的には推奨しておりません。
現場の状況や今後の利用計画を踏まえ、より安全性・耐久性を確保できる方法をご提案しています。
まとめ
埋め戻し工事は一見シンプルで合理的に見える反面、長期的なリスクを伴う工事でもあります。
目先のコストだけで判断するのではなく、将来的な安全性や維持管理まで含めて検討することが重要です。
機械式駐車場の撤去やその後の活用方法について、最適な工事方法は現場ごとに異なります。
当社では、長期的な安全性とコストバランスを踏まえたご提案を行っておりますので、
まずはお気軽にご相談ください。
【埋め戻し工事の様子】



